強迫性障害(強迫神経症)のタイプの中で
確認強迫について書いていきます。

確認強迫はいろいろある強迫性障害のタイプでも多いタイプの症状です。

強迫性障害 確認強迫

特によくあるケースが家の戸締りを何度も確認するというものです。

強迫性障害の名前を知らなくても、
カギをかけたか心配になって何度も確認を繰り返す、
というような病気があることを知っている人が多いようで、
強迫性障害の中でも典型的なケースの一つかもしれません。

 

何度確認しても心配が消えない

強迫性障害でない人であっても心配性の人などは特にですが
「ちゃんとカギをかけたかな?」と心配になった経験があると思います。

時には心配になるだけでなく1度くらい確認した経験もあるかもしれません。

しかし、強迫性障害の場合は外出の度に戸締りを何度も確認する
ということを繰り返してしまい、重症化してしまった人の場合だと
何十回も確かめることで出発にかなり時間がかかってしまったり、
あるいは出発してからも不安になり何度も家に引き返して確認したりとなってしまいます。

そういった確認による時間により仕事に毎回遅刻したりして
仕事や私生活に支障が出てしまうという人も珍しくありません。

何回確認しても確信を持つことができず外出できず引きこもりになるケースもあります。

心配になって確認することは戸締りだけでなく、水道の蛇口や電気、ガスの元栓、
仕事関係でも書類に間違いがないか?忘れ物がないか?など人によって違います。

 

強迫観念により確認せずにいられなくなる

なぜ確認という行為を何度も繰り返してしまうのかというと
強迫観念が浮かんでしまい消すことができないからです。

例えば

「火が消えていなくて火事になるかもしれない」

「戸締りできていなくて泥棒に入られるかもしれない」

「書類に間違いがあり問題になるかもしれない」

というようような強迫観念が浮かんでしまい、
確認という強迫行為におよんでしまいます。

強迫性障害 確認強迫

しかし、何回確認しても「本当はカギがかかっていないのではないか?」など
「問題ない」と確信することができず確認を繰り返すことになってしまいます。

自分の目で見たり触って確認しても実感を持つことができないので、
他の人に確認をしてもらうなど周りの人を巻き込むケースも多いです。

 

確認の回数がエスカレートしていく

強迫性障害の他のタイプでも同じことが言えますが、
最初は数回だった確認作業も日に日に回数が増えていき、気付いた時には
毎回何十回も確認するようになっていたりエスカレートしてしまう人が多いです。

最初はただの心配性とか性格とか考えている人でも、重症化することにより
仕事に毎回遅刻するなど事態の深刻さを悟り、そこではじめて病気だと認める人も多いようです。

やなり、自然治癒することは珍しく自分の精神力などでは治らないことが殆どなので、
できる限り早い段階から治療を始めることが大事です。

仕事に毎回遅刻したり問題を起こすことで仕事をクビになったり、
人間関係に支障をきたしてしまう人も珍しくないことのようなので、
「こんなことで」と思わず病院で受診するなど治療に取り組むようにしましょう。