強迫性障害(強迫神経症)のタイプの中の
加害強迫(加害恐怖)についての解説です。

加害強迫は「誰かに怪我をさせたのではないか」あるいは
「悪い事をしてしまうのではないか」という加害恐怖に苦しむ症状です。

簡単に言えば加害妄想により悩まされるというわけです。

例えば、車の運転していると「誰かをひいてしまったかも」など
不安になり車を止めて何度も確認してしまったりします。

その他の例では人ごみで誰かとすれ違うと
ぶつかって誰かを怪我させてしまったのではないとか、
料金の支払いをごまかしてしまったのではないかなど、

実際には犯していない罪の意識に苦しんだり、
実際にはやらない加害を恐れたりしてしまいます。

確認強迫の症状と似ている同じ部分があり、
実際に加害を加えていないことを目視で確認して一時的に不安が消えても、
すぐに加害を加えたのではないかと不安に襲われます。

強迫性障害 加害

本当に加害を与えてしまったらそれはそれで問題ですが、
加害の事実がないのに不安で悩まされてそれによって確認行為を繰り返したり、
外出が怖くなったり行動が制限されてしまうのも問題というわけです。

 

重症化すると外出できなくなることも

加害強迫(加害恐怖)も他の強迫性障害のタイプ(症状)同様に、
放っておくと重症化しやすく、そして重症化するととても厄介です。

例えば食器などガラス製品を置いてあるお店や売り場に行くと、
商品を落としてわってしまいそう、壊してしまいそうで怖くなり近づけなかったり、
誰かを怪我させてしまいそうで人ごみを避けるようになったり、
さらに重症化すると外出や運転ができなくなってしまう人もいます。

当然、外出できなかったり自動車を運転できない、あるいは人ごみがダメなので
電車やバスなどの公共の乗り物に乗れないなど重症化してしまうことで、
仕事や私生活に支障が出てしまうケースも少なくありません。

やはり他の強迫性障害のタイプと同様に軽く見て放置するのではなく、
一度は病院で診察を受けるなど早く治療を始めることが大切です。

強迫性障害を自分で治したい方へ

「精神科の病院で受診したくない」

強迫性障害を治したくても病院に行くことを嫌う人は多いと思います。

本当はそれでも病院で受診することをおすすめするのですが、
どうしても自分で強迫性障害を治したいと考えている場合はこちらの治療法があります。

>> 本田式強迫性障害改善プログラム「リカバリーマインドメソッド」

この治療法により強迫性障害を改善できた人も多いので一度試してみてください。