強迫性障害の一般的な治療法が薬物療法です。
つまりは薬を飲むことにより強迫性障害を治すことです。

病院で受診するとまずは薬物療法を勧められることが多いのですが、
その中でも効果的とされているのがSSRIという薬です。

強迫性障害 SSRI

SSRIは抗うつ薬の一つであり、強迫性障害だけでなく
うつ病やアスペルガーだったり様々な精神病の治療に用いられます。

 

SSRIは副作用が少ない

SSRIの特徴は副作用が少なく、
比較的副作用と気にせずに服用しやすいということです。

強迫症状を抑える効果が認められている薬であり、
それに加えて副作用が少ないというメリットがあります。

しかし、SSRIはメリットだけでなく弱点というか、
デメリットがあることも事実です。

 

SSRIは効果が出るまでに時間がかかる

SSRIの弱点は効果が出るまでに時間がかかる点です。

強迫性障害 SSRI

つまり即効性はあまり期待できず、早い人でも
効果が出るまでには2~3週間程かかると言われています。

多くの人が1ヶ月や2ヵ月以上飲み続けないと効果がでにくく、
様子をみながら根気強く服用を続けていく必要があります。

人によっては半年から1年以上SSRIを飲み続けないと
強迫性障害の治療効果が安定しないということもあります。

服用をやめると強迫性障害が再発してしまうケースもあるのです。

医師と相談しながら服用を続けていくといいと思います。

 

SSRIの副作用

SSRIは副作用が少ないとは書きましたが
完全に副作用の心配がないということはなくいくつか副作用の心配があります。

・吐き気を感じる(慣れると治まることが多い)

・食欲不振

・眠気

・倦怠感

・性欲低下

・口の中の渇き倦怠感

・便秘

・めまい・立ちくらみ

・肝機能障害

主な副作用は以上となります。

当然ですが飲めば必ず副作用がおきる訳ではありません。
あくまでも副作用が起こることがあるということです。

心配であれば医師に相談してみるとよいと思います。

 

SSRIを続けても強迫性障害が改善しない人もいる

薬は万能ではなくSSRIもそれは例外ではありません。

SSRIを飲み続けても強迫性障害の改善が見られない、
つまりは効果が出ないという人がいるのも事実です。

あるいは効果が出ても少しの効果が出ないという人もいて、
全ての人の強迫性障害の治療効果が期待できるという訳ではなく、
やはり効果には個人差があります。

ただし、SSRIによる薬物療法で強迫性障害が治る人がいるのも確かですし、
比較的副作用の心配も少ないのですから試す価値は十分にあると思います。

薬は絶対に飲みたくないという場合でなければ、
病院で受診して薬物療法に取り組んでみるのも一つの治療法です。