強迫性障害(強迫神経症)がどんな病気なのか?

ってことを簡単にですが説明していきます。

 

強迫性障害は不安障害、神経症の一種です

強迫性障害は不安障害や神経症の一種であり精神的な病気です。

とても簡単に説明すると強迫観念が浮かんでしまうことにより、
強迫行為を繰り返してしまうという病気です。

強迫観念が浮かぶことにより不安が大きくなってしまい、
その不安を解消する為に強迫行為におよんでしまうのです。

分かりやすい言い方をすると心配性と言えるかもしれません。

 

心配性との違いは?

強迫性障害は重度の心配性と言えば分かりやすいのですが、
心配性と強迫性障害の違いは、強迫性障害は

・心配(不安)が頭から離れない

・心配(不安)により行動せずにいられなくなる

というような2点が挙げられます。

心配性であれば心配なことが浮かんでも切り替えられますし、
その心配(不安)を解消しようと無理に行動したり繰り返したりしませんが、

強迫性障害の場合はその心配(不安)を振り払うことができず、
何度もその心配(不安)をなくそうと同じ行為を繰り返してしまいます。

分かりやすい例で言えば、誰でも「家の鍵を閉めたっけ?」とか
「部屋の窓は閉めたかな?」と心配になったり、あるいは1回なら
本当に大丈夫なのか確認するという経験があると思いますが、

強迫性障害の人だと、確認せずにはいられなくなってしまい、
何度も何度も確認しては心配になりまた確認に戻るということを繰り返してしまいます。
(強迫性障害にはいろんなタイプがあり全ての人がそういった症状になる訳ではない)

強迫性障害のタイプには確認強迫、不潔強迫、加害強迫、収集強迫、縁起強迫
などなどその他にも様々なタイプがあります。

 

必要ない、やめたいと思ってもやめられない

周りから見ればそれはとてもおかしなこと、ばかみたいなことに見えて
やめればいいのにと思うことなのですが、実は

本人も必要ない、やめたいという自覚があるのにやめられない

というのが強迫性障害でありだからこそ病気と言えます。

強迫性障害とは

つまり自分で強迫観念を振り払おうとしても難しいですし、
なかなか自分ではコントロールするのが難しいのです。

ですが、多くの人が何となく自分でどうにかできるような気がしてしまい、それによって
重症化(エスカレート)してしまい仕事や私生活に支障が出る人も珍しくありません。

不合理だと自覚していてもやめることができず、実際に必要のないことを繰り返すことにより
長い時間がかかってしまったり、体を壊したりあるいは周りを巻き込んで迷惑をかけてしまします。

さらに、強迫性障害になる人はうつ病や不安障害、パニック障害や統合失調症など、
他の精神病を併発してしまう人が多いの特徴です。

 

自然治癒に期待するのでなく早めの治療を

強迫性障害は自然治療が難しい、つまり自然治癒しづらい病気なので
できるだけ早めに治療に取り組むことが大事です。

放置すると重症化してしまい治すことが難しくなってしまうことが多いので、
放っておくのでなく病院に受診するなど治療を始めましょう。

治療は面倒だと感じる人もいるかもしれませんが、重症化して
仕事をやめることになったりうつ病を併発するケースも多く、
放置することにより余計に面倒になるかもしれないので注意が必要です。