強迫性障害(強迫神経症)の原因はなんなのか?

強迫性障害の原因

強迫性障害の原因について簡単に解説します。

 

原因は一つと断定できない?

強迫性障害の原因は一つとは断定できずに、
いろいろな要因があるとされています。

主に3つが原因とされていて

・脳の機能障害

・認知行動面の特徴

・そのほかの心理・社会的要因

というのが現在考えられている強迫性障害の主な原因です。

 

脳の機能障害

脳内の神経ネットワークが障害を起こし強迫性障害を
発症すると考えられています。

セロトニンなどの神経伝達物質のバランスが乱れてしまい、
それが神経ネットワークが障害を起こす一つの原因となります。

強迫性障害の人の脳の検査でも脳の機能の異常が確認されているようです。

 

認知行動面の特徴

個人の考え方の癖やものごとの捉え方が
強迫性障害を引き起こす原因となる、
または発症率を高くしてしまうと考えられています。

誰にでもあるような心配や不安が大きくなることで
強迫観念が生まれ、その心配や不安を消す為の行動、つまり
強迫行為を繰り返してしまい、悪化することで強迫性障害になっていきます。

 

そのほかの心理・社会的要因

個人の性格だったり私生活や人間関係など
生活でのストレスなども強迫性障害に影響するとされています。

以前はこのような心理や社会的な要因が
主な強迫性障害の原因とされてきましたが、
現在はおもな原因は脳の機能障害とされてきているようです。

どちらにしても、一つの原因と考えるのではなく、以上のような
総合的なことが強迫性障害の原因となっているとされています。

 

治療により強迫性障害は治る

これは私個人の考えですが、自分では
強迫性障害の原因を考えても難しいと思いますし、
原因を考えたところで解決策が浮かぶわけでもないと思います。

例えばストレスも強迫性障害の原因と考えられますが、
ストレスを排除するだけで治るとかそう単純な話ではありません。
強迫性障害を治せないとそのストレスも出てきますからね。
(もちろんストレスを増やさない努力も大切だと思いますが)

あまり原因を追究しても治る訳ではないと思うので、
とにかく強迫性障害の治療に取り組むことが大事だと思います。

強迫性障害は治療により治すことが可能な病気なのですから、
治療を始めて治すことを考えてほしいと思います。