強迫性障害には発症するきっかけがあるのでしょうか?

今回は強迫性障害を発症する原因やきっかけについて書いてみます。

まず、強迫性障害の患者の中でハッキリとしたきっかけがある人は約半数と言われています。

つまり、あとの半数の人はこれといったきっかけがない、
またはきっかけを覚えていない、分からないということになります。

 

生活の変化、人生の転機がきっかけに

まず、強迫性障害を発症してしまうきっかけになりやすのは

生活が大きく変化すること、人生の転機などです。

人生の転機により強迫性障害の症状が出始めたり、
または症状が悪化するということがあります。

例えば、就職や転職、進学だったり受験、結婚や出産、育児など、
様々な人生の転機、生活の変化が強迫性障害のきっかけになりえるのです。

誰でも生活の変化によって少なからずストレスを感じたり、心境の変化があるもので、
そういったストレスや心境の変化が強迫性障害の発症や悪化のきっかけになると言われています。

分かりやすい例が育児による洗浄強迫や不潔恐怖です。

自分の子供が病気にならないように過剰なまでの清潔志向や、
不潔恐怖を感じることにより、洗浄強迫という強迫性障害の症状が出てしまいます。

またはペットを飼い始めたり新築に住み始めたことにより、
不潔恐怖や洗浄強迫が出始めるというケースも多いようです。

強迫性障害 きっかけ

夢のマイホームは汚したくない!と不潔恐怖が強くなることも!

 

事件や事故、失敗などがきっかけに

生活の変化や人生の転機がなくても、強迫性障害のきっかけになることが

事件や事故、失敗などです。

一種のトラウマのようなものが強迫観念を強くし
強迫行為を繰り返す強迫性障害発症のきっかけとなるのです。

強迫性障害 きっかけ

交通事故により誰かを怪我させてしまったとか、
や仕事でミスをして会社に大きな損害を与えてしまったとか、
あるいは悪いニュースだったり情報がきっかけになることもあります。

大きな失敗ではなくても、小さな失敗であってもきっかけになることもあります。
小さな失敗を繰り返すことによりどんあどん強迫症状が強くなる人もいるでしょう。

強迫性障害 原因

運転のミスによって車に傷をつけてしまったとか、
パソコンのデータを消失してしまったとか、あるいは
人間関係の問題とかいろいろなことが強迫性障害のきっかけになりえます。

例えば、確認強迫で戸締りを何度も確認してしまうという人は、
自分が空き巣に入られた経験がなかったとしても、知人が空き巣に入られたとか
テレビのニュースなどで空き巣のことを見たとかそういったこともきっかけになります。

 

発症のきっかけは様々

あなたには強迫性障害が発症したきっかけに心当たりはありますか?

ハッキリとしたきっかけを思い出せる人もいれば、
特にこれといったきっかけが思い浮かばない人もいると思います。

きっかけにより強迫性障害が発症したと考えている人もいれば、
以前から強迫症状があり、きっかけにより症状が悪化したという人もいるでしょう。

実際に強迫性障害の原因は一つとは限らずに
いろいろな要因が強迫性障害の原因となっていると言われています。

強迫性障害の原因についてはこちらに書いていますので一度読んでみてください。
強迫性障害(強迫神経症)の原因

きっかけが分かれば治療がしやすいとか、分からないと治療できないとか
そういった心配はないので強迫性障害のきっかけが分からなくても問題ありません。

あまり原因やきっかけを気にせず治療に取り組むようにしましょう。