強迫性障害による強迫行為を減らすには

今回は誰でも簡単にできる、
強迫行為を減らす方法を紹介します。

これは強迫性障害を完治させることは難しいですが、
実践するだけで効果がある人も多い簡単な方法です。

強迫性障害の悪化を防いだり、症状を抑えることは
できるかもしれないので一度試してみてください。

強迫行為をやめるより回数に制限を設ける

その方法は

強迫行為に制限を設ける

というようなことです。

例えば

「強迫行為はしてもいいけど1回だけにする」

というようなルール(制限)を作ることです。

ポイントは「強迫行為をやめる、絶対にしない」
というように完全に断つことを考えるのではなく、

「1回だけ」とか「1日に3回まで」というような感じで、
決めた回数まではやってよいことにするのです。

完全に強迫行為をやめようとしても、その分強迫観念が強くなってしまい、
強迫性障害は悪化し強迫行為の回数や頻度がかえって増えてしまうことが多いです。

これは既に経験している人も多いと思いますが、
自分でやめようと思ってもやめられないのが強迫性障害と言えます。
やめようとして簡単にやめられれば誰も悩みませんし、
それは病気ではなく正常な証拠になります。

そして、心理学的にも「やめよう、やめよう」と考えると、
かえってその行為をやらずにいられなくなることが分かっています。

「除菌は全くしない」と言い聞かせると逆に除菌をしてくなってしまう、
「カギの確認はしない」と意識すると確認せずにいられなくなるなど・・・

なので、完全に強迫行為をやめる、ゼロにすることを考えることより、
まずは制限を設けて回数を減らすことを考えたほうが効果があったりします。

制限を設けることで安心しやすくなる?

制限(ルール)を設けることによるメリットは
「1回だけ」というように強迫行為の回数制限により、

「1回は確認した」「1回は手を洗った」
というように制限を設けることで安心しやすくなる点です。

これが「完全にやめる」とルールを決めてしまう場合は、
不安、強迫観念が強くなってしまい守ることができません。

そして守ることが出来なかった自分に自己嫌悪を感じてしまい、
余計に強迫観念も強迫行為も悪化してしまう恐れがあります。

それよりも1回は強迫行為をすることを許すことで、
違和感なく行為ができ普通より安心感を得やすくなります。

ルール設定の例を簡単に紹介すると

確認強迫であれば

・外出時にドアの戸締りを確認するのは1回まで

不潔恐怖・洗浄強迫であれば

・帰宅して手を洗うのは1回だけで(あるいは「2分以内で済ます」など)

加害恐怖(加害強迫)であれば

・車の左右確認は曲がる時に1回だけにする

正確さ・順序の不安であれば

・書類の見直しは1回だけにする

といった感じで、強迫性障害の症状やタイプによってもルールの作り方は違いますが、
自分の悩みの種となっている強迫行為に制限を設けてみてください。

強迫性障害を自力で治す

ゴミを捨てられない保存強迫性障害などの場合は

・1日に1つだけでも捨てていくようにする

というように全てを捨てようとするのではなく、
少しずつでも捨てられるようにルールを作ってみてください。

ようするに、どんなタイプの強迫性障害であっても、
完全に強迫行為を断ち切るのでなく制限するようにすれば良いのです。

効果がなかった場合でも

今回紹介した制限を設けるという強迫行為の回数を減らす方法ですが、
大きな効果がある人もいれば少しだけ効果があるという人、
または「殆ど効果がなかった」という人もいるように効果の個人差は大きいようです。

「ルールを設けても結局守れなかった」
という人も出てきてしまうのも事実です。

それでも誰でもやろうとすれば簡単に出来る方法なので、
強迫性障害でお悩みの方は一度試してみてほしいと思います。

もし「効果がなかった」ということになっても落ち込む必要はなく、
人によって強迫性障害の症状やタイプ、重度は違うので、
効果のある治療法も人によって違うとうことを覚えておいてください。

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認知行動療法や薬物療法など、他の治療法で
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強迫行為を減らすには