強迫性障害(強迫神経症)は時に家族など
他人のことを巻き込んでしまう人も珍しくありません。
今回は強迫性障害の巻き込みについて解説します。
協力によって不安を解消する
強迫性障害の人が周りの人を巻き込んでしまう原因のが
協力してもらうことにより不安を解消しようとするするからです。
例えば確認強迫のタイプの人であれば、
戸締りやガスの元栓などを家族に確認してもらったり、
不潔強迫の人であれば家族の人にも除菌を徹底させたりなど、
自分だけでなく周りの人にも強迫行為を強要してしまいます。
そうして周りの人にも協力してもらうことにより、
自分だけで確認したり強迫行為を繰り返すよりも安心が得られたり、
「大丈夫」というような保証を求めます。
酷い場合になると回数や手順なども厳しく指摘するようになったり、
巻き込みにより家族関係など人間関係を悪くするケースも少なくありません
周りが協力すると強迫性障害が悪化する?
問題なのは家族など周りの人が巻き込まれて大変なだけでなく、
周りの人が協力することで強迫性障害が悪化しやすくなるということです。
特に家族の場合であると本人の為とよかれと思って協力してしまうのですが、
それが強迫性障害の症状の悪化に繋がってしまうこともあります。
無理にやめさせようとしたり否定するのも本人がパニックを起こしたり、
不安を強くしてしまうなど問題なのですが、
協力しすぎるのも症状のエスカレートや重症化に繋がり問題なのです。
強迫観念と同じで、周りの人の巻き込みに関しても本人は
出来るのなら巻き込みたくないと考えている場合が多いのですが、
不安により巻き込まざるえないという感じなのでとても難しい問題となります。
やはり本人が強迫性障害の治療に取り組み治すことが大切になってきます。
その際、本人が病院に行きたがらなかったり治療したがらないなど、
困っているという状況の家族の方も少なくないと思いますが、
そういった場合の対処法などもこれからこのブログで書いていくつもりです。